Codexスラッシュコマンドの使い方と定型指示の保存手順

Codexスラッシュコマンドの使い方と定型指示の保存手順

Codexスラッシュコマンドは、対話中の入力欄から設定の確認や会話の整理を行う操作です。2026年10月23日公開のCLI 0.164.0では、定型の依頼文などを10枠に保存する/presetsが加わりました。毎回長い指示を貼り直す人には、入力を整えるよい機会です。本記事では候補の探し方、通常の依頼文との違い、保存する指示の作り方を、公式資料に沿って説明します。

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スラッシュコマンドはCodexとの対話画面に入力する操作です。先頭に「/」を入れて候補を開き、目的に合うものを選びます。端末へ入力するCodexの起動コマンドや、モデルへ送る自然文の依頼とは入力先と役割が異なります。

CLI 0.164.0では、/presetsで再利用する依頼文とスラッシュコマンドを10個の番号付き枠に保存できるようになりました。公式更新履歴は、素早く呼び出すためのキーボードメニューも案内しています。長い指示を短くするだけでなく、再利用前に対象や条件を読み直せる形に整えることが大切です。

初めて使う場合は、状態を確認する操作から試し、保存する依頼文には対象と完了条件を明記します。設定を変える操作と、内容を見せる操作を分けると、意図しない変更を避けながら使い方を覚えられます。利用できる候補は手元の版と接続先で確認してください。

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Codexスラッシュコマンドはどこへ入力するのか

スラッシュコマンドを入力する場所は、Codex CLIを開いたあとの対話用の入力欄です。PowerShellなどの端末で、まだCodexを開いていない状態の入力欄とは区別します。たとえば /status は、Codexとの対話中に現在の状態を確認する操作です。端末の通常の入力欄へ同じ文字列を貼っても、Codexへの操作としては扱われません。

OpenAIのDeveloper commands公式リファレンスでは、入力欄に / を入れると候補が開き、名前の一部を入力して絞り込めると説明されています。最初からすべての名前を暗記する必要はありません。現在の画面に表示された候補を見て、目的に合う操作を探すのが基本です。

入力の種類 入力する場所 目的の例
端末のコマンド Codexを開く前の端末 Codexを起動する、版番号を見る
スラッシュコマンド Codexの対話用入力欄 状態を見る、会話を整理する
自然文の依頼 Codexの対話用入力欄 コードを説明してもらう、修正を依頼する

同じ対話用入力欄でも、操作を選んだだけで終わるものと、続けて選択画面が開くものがあります。「入力したのに回答文が出ない」だけで失敗とは判断せず、メニュー、確認表示、現在の設定のどこが変化したかを見ます。

0.164.0で定型の依頼を保存しやすくなった

2026年10月23日のOpenAI公式更新履歴は、CLI 0.164.0の新機能として /presets を掲載しています。再利用する依頼文とスラッシュコマンドを、10個の番号付き枠へ保存できる機能です。キーボードメニューから素早くアクセスできる点も案内されています。

この変更が役立つのは、コードを読むたびに同じ観点を指定したり、変更後に同じ確認を依頼したりする場面です。たとえば「入力と出力を説明してほしい」「変更した理由と未確認事項を分けてほしい」という共通の指示を保存すれば、毎回別の文章を探して貼り直す手間を減らせます。ただし、保存した指示が現在の対象にも適切かどうかは、その都度判断します。

同じ更新では、/model と /permissions に引数を添え、モデル、推論の労力、速度、権限プロファイルを直接指定する操作も追加されました。短く入力できることと、設定の意味を理解することは別です。この記事では具体的な引数の並べ方を推測せず、手元の候補や選択画面で設定を確認する方法を基準にします。

プリセットに向くのは、繰り返しても意味が変わりにくい指示

保存に向くのは、出力の観点や説明の形式など、対象が変わっても使える部分です。「処理の目的、入力、出力、失敗時の挙動を説明してください」という依頼なら、複数の関数に応用できます。一方、特定のファイル名や一度限りの修正条件を含む文章は、別の対象へ流用すると誤解につながります。共通部分を保存し、対象や今回だけの条件は呼び出すたびに指定すると、指示の意図を保ちやすくなります。

最初は表示と整理に使うコマンドから覚える

すべてのスラッシュコマンドを一度に覚えるより、現在の状態を見るもの、変更内容を見るもの、会話を整理するものを使い分けると理解しやすくなります。公式リファレンスにある代表的な操作を、日常のコード確認に絞ると次のようになります。

コマンド 公式に案内されている役割 使う場面
/status 会話の設定とトークン使用状況の表示 現在のモデルや操作範囲を確認する
/diff 未追跡ファイルを含む変更差分の表示 Codexが変更した内容を読む
/review 作業中の変更に対するレビューの依頼 不具合や見落としを調べてもらう
/recap 現在の会話の要約を生成 中断後に会話の内容を把握する
/compact 文脈の空きを作るための会話の要約 長くなった会話を整理する
/new 同じCLI内で新しい会話を開始 別の目的を新しい文脈で相談する

/diff は差分を見る操作であり、/review はその変更について評価を依頼する操作です。差分が表示できたことだけで、変更が正しいとは言えません。人が変更点を読み、必要に応じてレビューを依頼し、動作確認の結果と合わせて判断します。各操作の説明は公式リファレンスで確認できます。

/recapと/compactは目的で選ぶ

会話の要点を読み直したいときは /recap、文脈の空きを作りたいときは /compact という使い分けが公式に案内されています。どちらも要約に関係しますが、目的は同じではありません。長い作業へ戻っただけなら、まず内容を把握するための要約が役立ちます。圧縮する場合は、残すべき制約や未解決の問題が要点に含まれているかも確認すると、続きの依頼を具体的に書けます。

候補を探して結果を確認する基本手順

初回はファイルの変更を伴わない表示操作で、入力先と結果の見方を確かめます。使い慣れない名前を外部の記事からまとめて貼り付けるより、手元の候補を一つ選び、何が起きたかを読むほうが操作を理解しやすくなります。ここでの目的は、コマンドを送れたことだけでなく、自分の意図と表示結果が一致することを確かめることです。

  1. Codex CLIの対話画面で、現在の依頼が終わっていることを確認します。
  2. 入力欄へ / を入れ、表示された候補を確認します。
  3. status と入力して候補を絞り、/status を選んで送ります。
  4. 表示されたモデルや操作範囲を読み、今使っている状態を把握します。
  5. 次に使う操作を一つ選び、その説明と結果を確認します。

設定を変える操作を使った場合は、選択が完了した表示も読みます。公式資料は /model でモデルを選んだあと、/status で変更を確認する流れを紹介しています。候補に表示されるモデルはアカウントや組織の利用条件に依存するため、記事中で見た名前が必ず表示されるとは限りません。

/presetsに保存する指示を作る手順

プリセットの価値は文字数を減らすことだけではありません。同じ観点で繰り返し依頼できると、説明の抜けや、確認結果の読み方のばらつきを減らせます。最初から10枠を埋めず、用途が明確な指示を一つ作り、内容を確かめてから増やすと管理しやすくなります。枠へ保存する具体的な選択肢は、手元の /presets の画面に従います。

  1. 繰り返し使う目的を一つ選びます。最初はコードの説明など、結果を読み比べやすい用途が適しています。
  2. 指示文に、見てほしい観点と回答に含める内容を書きます。対象ファイルは別途指定できる形にします。
  3. 通常の依頼文として一度使い、必要な情報が回答に含まれるか確認します。
  4. /presets を開き、表示された案内に従って番号付きの枠へ保存します。
  5. 呼び出した内容と今回の対象を読み直し、意図した依頼になっていることを確認します。

たとえば、コードを理解するための共通指示は次のように書けます。これは記事で作成した例文であり、OpenAIが配布する標準のプリセットではありません。

指定したコードについて、処理の目的、入力、出力、失敗時の挙動を説明してください。確認できた事実と推測を分け、不明点があれば示してください。今回は説明だけを行い、ファイルは変更しないでください。

この文章には固定のファイル名を含めていません。呼び出すときに「今回はこの関数を対象にする」と補足すれば、共通の観点を保ったまま別のコードにも使えます。例文をそのまま保存する前に、自分の目的に合う項目へ書き換えてください。

操作を保存する枠は、依頼文より慎重に名前と用途を確かめる

公式更新履歴では、プリセットにはスラッシュコマンドも保存できるとされています。文章のひな型だけを保存したつもりで、設定を変える操作が混ざると、使う人が意図を取り違える可能性があります。枠の内容を確認するときは、通常の依頼文なのか、設定変更などの操作なのかを先に読みます。共通の指示文と操作を用途別に整理し、不要になった枠は見直すと、呼び出す前に判断しやすくなります。

候補が出ないときは版と入力先を確認する

コマンドが見つからない場合は、まずCodexの対話用入力欄に入力しているかを確認します。次に、名前を最後まで入力する前の候補一覧を見ます。文字列の一部だけで絞り込めば、綴りの間違いに気づきやすくなります。CLI以外の画面を使っている場合は、同じ名前の操作が同じ形で提供されると決めつけず、その画面の案内を確認します。

/presets は0.164.0の追加機能なので、古い版で候補に出ない場合は、利用中の版と公式更新履歴を照合します。版番号を調べる codex --version は、Codexとの会話欄ではなく通常の端末で使うコマンドです。調べた版が古い場合も、組織で指定された導入方法があるなら、その管理方法に沿って更新を検討します。

処理中の入力にも注意が必要です。公式資料では、進行中にスラッシュコマンドを入力してTabを押すと、次のターン向けに待機列へ入れられると説明されています。この場合、メニューやエラーは現在の処理が終わったあとに表示されます。初めて試すときは処理完了を待ってから操作すると、送った内容と結果を対応させやすくなります。

保存した指示は、使った結果から見直す

プリセットを増やす基準は、何度も使うことと、結果の良し悪しを判断できることです。たとえば説明用の枠なら、入力と出力が整理されているか、不明点が明示されているかを確認します。変更確認用の枠なら、差分の説明と検査結果が混ざっていないかを読みます。期待した回答が出ない場合は、長い注意書きを足し続けるより、依頼の目的を一つに絞ると改善点を見つけやすくなります。

スラッシュコマンドの操作方法は公式リファレンス、追加機能の公開時点はOpenAI公式更新履歴を参照してください。候補を探す、内容を読む、結果を確認するという順序を保てば、定型の入力を短くしながら、今回の対象に合った依頼を続けられます。

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