Codexスレッド削除の方法|/delete・/clear・保管の違い
Codexのスレッドを消したいとき、/deleteと/clearを同じ操作だと思うと、残したい履歴まで失うおそれがあります。2026年7月29日公開のCodex CLI 0.146.0では、セッション名やピン留めなど整理機能も拡充されました。完全削除、新しい会話の開始、保管の違いと、安全に整理する手順を公式情報から解説します。
Codexで現在のスレッドを完全に消す操作は、公式コマンド資料に掲載された `/delete` です。実行すると現在のセッションを終了し、会話記録に加えて、そこから分かれた子セッションも削除対象になります。後で続きを再開する可能性が少しでもあるなら、最初に選ぶ操作ではありません。まず覚えたいのは、完全削除には戻せない範囲があるという点です。
`/clear`は削除ではなく、端末表示と会話の文脈を空にして新しいチャットを始める操作です。以前の作業を一覧から隠したいなら、記録を残したまま現在の一覧から外す `/archive` が向きます。つまり、画面を新しくしたい、一覧を片付けたい、記録そのものを消したいという三つの目的でコマンドが分かれています。目的を言葉にしてから選ぶことが誤操作を防ぎます。
2026年7月29日のCodex CLI 0.146.0では、新しいセッションへの命名、重要なスレッドのピン留め、履歴を保った分岐などが追加されました。スレッドを一律に消すより、名前を付ける・固定する・保管する・分けるという選択がしやすくなっています。不要に見えるスレッドも、まず名前と派生関係を確認し、最後の手段として`/delete`を使うのが安全です。
目次 (24)
- Codexスレッド削除は3種類の操作を区別する
- /deleteは会話記録を完全に消す
- /clearは表示と会話の文脈を新しくする
- /archiveは記録を残して一覧から外す
- 2026年7月29日の更新で整理方法が増えた
- 名前とピン留めで重要なスレッドを見分ける
- /forkなら元の履歴を残して別案を試せる
- サイドの会話は主な履歴を乱さず質問できる
- Codexスレッドを安全に削除する手順
- Step 1: 現在のスレッド名と内容を確認する
- Step 2: 派生した子セッションがないか確認する
- Step 3: /archiveで足りないか判断する
- Step 4: 必要な情報を別の場所へ残す
- Step 5: /deleteを実行して終了を確認する
- 目的別に選ぶスレッド整理の考え方
- 話題を変えるだけなら/clearか/new
- 一覧だけ片付けるなら/archive
- 別案を比較するなら/fork
- Codexスレッド削除でよくある疑問
- /deleteしたスレッドは元に戻せる?
- /clearすれば保存済みの履歴も消える?
- /archiveとピン留めはどう使い分ける?
- コマンドが表示されないときは?
- 削除する前に目的と影響範囲を確認する
Codexスレッド削除は3種類の操作を区別する
Codexで「スレッドを削除したい」と感じる場面は一つではありません。長くなった会話をリセットしたいだけのこともあれば、一覧を見やすくするため一時的に片付けたいこと、機密性や保存方針の理由から記録そのものを消したいこともあります。現在の公式コマンド資料では、これらを/clear、/archive、/deleteという別々の操作として案内しています。名称が似ていなくても、利用者から見ると結果が「画面から見えなくなる」ため混同しやすい点に注意が必要です。最初に目的と結果を対応させれば、必要な履歴を失う危険を減らせます。
| やりたいこと | 選ぶ操作 | 会話記録 | 実行後 |
|---|---|---|---|
| 端末表示と文脈を新しくしたい | /clear |
削除を目的としない | 新しいチャットを開始 |
| 現在の一覧を片付けたい | /archive |
残る | 現在のセッションを終了 |
| 記録を完全に消したい | /delete |
消える | 現在のセッションを終了 |
| 別案を試したい | /fork |
元も分岐先も残る | 履歴を引き継いで分岐 |
/deleteは会話記録を完全に消す
OpenAIのDeveloper commandsは、/deleteを現在のセッションを完全に削除してCodexを終了するコマンドと説明しています。対象は画面上の表示だけではなく、会話記録と、そのスレッドから派生した子セッションです。一覧から見えなくするだけの操作ではないため、必要な回答、判断理由、作業結果が別の場所に残っているかを先に確かめてください。迷っている段階なら、完全削除ではなく保管を選ぶ方が安全です。
/clearは表示と会話の文脈を新しくする
/clearは端末の表示を空にし、同時に新しいチャットを始めるためのコマンドです。長いやり取りで話題が混ざったときや、同じ場所で別の課題を新しい前提から相談したいときに向きます。公式資料は、見えている画面とチャットの文脈をまとめてリセットする操作として説明しており、保存済みの会話記録を永久に消す/deleteとは役割が違います。「会話を忘れさせたい」と「記録を消したい」を分けて考えることが重要です。
/archiveは記録を残して一覧から外す
/archiveは現在のセッションを保管し、通常のアクティブな一覧から外してCodexを終了します。公式資料には、会話記録を削除せずに一覧から外すと明記されています。作業が完了したスレッド、後で参照するかもしれない調査、決定理由を残しておきたい相談にはこちらが適しています。削除するほどではないものを片付ける中間の選択肢であり、一覧の見やすさと履歴の保存を両立できます。
2026年7月29日の更新で整理方法が増えた
今スレッド整理を確認する理由は、2026年7月29日に公開されたCodex CLI 0.146.0で、会話を捨てずに管理する選択肢が増えたからです。OpenAIのCodex変更履歴には同日付の版が掲載され、公式リリース情報では、新しいセッションへの命名、重要スレッドのピン留め、サイドの会話を閉じずに切り替える機能、履歴を保った分岐が案内されています。以前の感覚で不要な会話をすぐ消すより、整理して残す価値を判断しやすくなりました。変更点を知れば、消去以外の選択肢を先に試せます。
名前とピン留めで重要なスレッドを見分ける
0.146.0では、/newまたは/clearから始める新しいセッションに名前を付けられ、重要なスレッドをピン留めできるようになりました。公式コマンド資料には、現在のチャット名を変える/renameも掲載されています。「昨日の調査」のような曖昧な履歴を、対象や目的が分かる名前へ変えておけば、削除候補と保存対象を見分けやすくなります。頻繁に戻る会話はピン留めし、完了した会話は保管へ回すという整理が可能です。
/forkなら元の履歴を残して別案を試せる
別の方針を試したいだけなら、元のスレッドを消して最初からやり直す必要はありません。/forkは現在のチャットを新しいチャットへ分岐し、それまでの履歴を引き継いだ状態で別案を検討できます。0.146.0のリリース情報では、履歴をページ単位で扱う分岐と、一覧に残さない一時的な分岐も案内されています。元の結論を保ったまま比較できるため、試行錯誤の途中で大切な前提を失いにくくなります。
サイドの会話は主な履歴を乱さず質問できる
公式コマンド資料の/sideと/btwは、主な会話記録を乱さず、短い確認を別の会話として始める操作です。0.146.0では、サイドの会話を閉じずに切り替える改善も案内されました。途中で用語の意味や小さな疑問を確かめたいだけなら、主スレッドを消したり、新しい長期セッションを増やしたりせずに済みます。削除の判断を減らすには、最初から会話の役割を分けることも効果的です。
Codexスレッドを安全に削除する手順
完全削除が必要だと判断したら、いきなり/deleteを入力せず、現在の会話、派生した会話、残したい情報の順に確認します。特に、現在のスレッドを起点に/forkで別案を作っている場合、公式資料は子セッションも削除対象になると案内しています。削除後に何を参照するか、作業結果がどこに残っているか、保管で代替できないかを確かめてから実行してください。以下は、判断から実行後の確認までを一つずつ進める手順です。
Step 1: 現在のスレッド名と内容を確認する
まず現在開いている会話が、本当に消したいスレッドかを確認します。似た名前が並んでいる場合は、直近の依頼、対象の場所、最後の回答を読み、別の会話と取り違えていないか確かめてください。名前が曖昧なら、削除前に/renameで識別しやすくしても構いません。確認のために名前を変えることで、一覧に戻ったときも対象を見失いにくくなります。
Step 2: 派生した子セッションがないか確認する
現在の会話から/forkなどで分岐したスレッドがないかを確かめます。/deleteは現在の会話記録だけではなく、子セッションも削除対象にするため、分岐側に残したい比較結果があると一緒に失うおそれがあります。必要な分岐がある場合は、重要な内容を別の資料へ残すか、削除対象ではない独立した会話として保持できるかを先に検討してください。
Step 3: /archiveで足りないか判断する
目的が一覧を片付けることなら、完全削除ではなく/archiveで十分です。アーカイブは会話記録を残したまま、現在の一覧から外します。後で調査理由を確認する可能性がある、作業結果の根拠を残したい、削除するか迷っているという場合は、まず保管を選んでください。保存期間や組織の決まりによって完全削除が必要なときだけ、次の段階へ進みます。
Step 4: 必要な情報を別の場所へ残す
会話内にしかない結論、確認結果、参考リンクがあれば、削除前に必要な部分を別の資料へ残します。公式資料には最新の回答をコピーする/copyも掲載されていますが、会話全体や派生関係をそのまま復元する手段ではありません。残す内容は、後で再開するために必要な前提、採用した判断、確認できた結果に絞ります。不要な情報まで複製せず、目的に合う最小限を残してください。
Step 5: /deleteを実行して終了を確認する
対象、派生関係、保存内容を確認できたら、現在のCodex CLIで/deleteを実行します。公式資料の説明どおり、現在のセッションは完全に削除され、Codexは終了します。実行後は、削除した会話を前提に次の作業を始めないよう注意してください。残した情報が読めることと、必要な作業結果が手元にあることを確認し、同じ内容が必要になった場合は新しい会話として準備し直します。
目的別に選ぶスレッド整理の考え方
スレッド整理で大切なのは、コマンド名を覚えることより、何を残したいかを判断することです。会話の文脈だけを切り替えたいなら/clear、別案を試したいなら/fork、通常の一覧から外したいなら/archive、記録を完全に消す必要があるなら/deleteを選びます。名前やピン留めも使えば、重要な会話と完了した会話を視覚的に分けられます。削除を整理の基本にせず、より狭い影響で目的を達成できる操作から検討してください。
話題を変えるだけなら/clearか/new
同じ場所で別の課題へ移る、長い文脈を切って新しい質問を始めるという目的なら、完全削除は不要です。/clearは端末表示と会話の文脈を新しくし、/newは同じCodex CLIセッション内で新しいチャットを始めます。0.146.0では新しいセッションへ名前を付けられるため、開始時点で目的を示しておくと後の整理も楽になります。以前の記録を消す必要があるかは別に判断してください。
一覧だけ片付けるなら/archive
完了した会話が一覧を埋めているものの、後から経緯を参照する可能性がある場合は/archiveが適しています。記録を残したままアクティブな一覧から外せるため、削除と保存の間を取れます。特に、作業の判断理由や不採用案が含まれる会話は、完成物だけでは分からない背景を持っています。見えなくなればよいのか、記録も消す必要があるのかを分けて考えてください。
別案を比較するなら/fork
一つの会話で方針Aを検討した後、同じ前提から方針Bも試したい場合は/forkを使います。元のスレッドを残せるため、結果を並べて比較し、どちらを採用するか判断できます。ただし、後で元のスレッドを/deleteすると、派生した子セッションも対象になる点を忘れてはいけません。分岐は履歴を守るために便利ですが、完全削除するときは親子関係まで確認する必要があります。
Codexスレッド削除でよくある疑問
/delete、/clear、/archiveは、実行直後にはどれも現在の画面から会話が見えなくなるため、違いが分かりにくい操作です。しかし、記録が残るか、同じ会話へ戻れるか、派生した会話に影響するかは大きく異なります。迷ったときは「画面を空にしたいのか」「一覧から外したいのか」「記録を完全に消す必要があるのか」という三つの質問に分けてください。ここでは、実行前に特に確認したい疑問を整理します。結果の違いから逆算すると選びやすくなります。
/deleteしたスレッドは元に戻せる?
公式資料は/deleteを永久削除と説明しているため、後で戻す前提では使わないでください。復元できると期待して実行するのではなく、必要な情報を先に別の場所へ残し、派生した子セッションも不要だと確認してから選びます。少しでも再参照する可能性があるなら、記録を消さない/archiveを使い、不要だと確定してから保存方針に沿って整理する方が安全です。
/clearすれば保存済みの履歴も消える?
/clearの目的は、端末表示と現在のチャット文脈を空にして、新しいチャットを始めることです。会話記録を永久に削除する/deleteとは別のコマンドとして公式資料に掲載されています。長い会話の影響を切って新しい依頼を始めたいだけなら/clearが合います。一方、保存済みの記録そのものを消す必要がある場合は、対象を確認したうえで/deleteを検討します。
/archiveとピン留めはどう使い分ける?
ピン留めは、よく戻る重要なスレッドを見つけやすくするために使い、/archiveは完了した会話を通常の一覧から外すために使います。進行中で頻繁に参照するものは名前を付けてピン留めし、完了したものの履歴を残す価値がある会話は保管へ移すと整理しやすくなります。どちらも完全削除ではないため、必要な記録を守りながら一覧の優先順位を整えられます。
コマンドが表示されないときは?
使っているCodex CLIが古い場合や、利用している画面が異なる場合は、ここで説明したコマンドや表示が同じように見えないことがあります。まず現在の版と利用画面を確認し、公式の変更履歴とDeveloper commandsを開いて、自分の環境で利用できる項目を照合してください。推測した似た操作で代用せず、完全削除を実行する前に、画面上の説明と対象を読み直すことが大切です。
削除する前に目的と影響範囲を確認する
Codexスレッドを完全に削除するコマンドは/deleteですが、画面を新しくしたいだけなら/clear、履歴を残して一覧を片付けたいなら/archive、別案を試したいなら/forkが適しています。2026年7月29日のCodex CLI 0.146.0では、命名、ピン留め、サイドの会話切り替え、履歴を保った分岐が加わり、削除せず整理する選択肢が増えました。まず現在のスレッドと子セッションを確認し、保管で足りるかを判断し、必要な情報を残してから完全削除へ進んでください。/deleteは最後の手段と考え、影響の小さい操作から選ぶことが、履歴を守りながらCodexを使い続ける基本です。