Codex 速報|v0.136 試験版と Copilot 確認フック安全化
AI コーディングエージェントの最新版、追えていますか? 本日は安定版の投下がない「試験版の谷間」ながら、安全面の重要な変更が静かに進んでいます。2026年6月1日の最新動向をまとめました。
本日のヘッドライン
- 【最重要】GitHub Copilot CLI v1.0.57-4 — 確認フックがエラー時に呼び出しを拒否へ倒す安全側修正ほか11項目
- 【重要】OpenAI Codex CLI rust-v0.136.0-alpha.2 — 58コミットの大型差分、スレッドのアーカイブ操作 CLI 化・Bedrock 修正・Vim 修復
- 【注目】Gemini CLI が Antigravity CLI へ移行、無償・個人ティアは6月18日終了予定(要確認)
目次 (6)
結論
本日2026年6月1日(対象期間 5月31日〜6月1日・日本時間)は、商用 CLI 2強がともに安定版を出さない「試験版の谷間」となりました。GitHub Copilot CLI は試験版 v1.0.57-4、OpenAI Codex CLI は試験版 rust-v0.136.0-alpha.2 をそれぞれ1本ずつ投下し、安定版は Copilot CLI v1.0.56・Codex CLI 0.135 のまま据え置きです。
谷間とはいえ中身は実運用に直結します。Copilot CLI v1.0.57-4 はツール実行前の確認フックがエラー時に呼び出しを拒否へ倒す安全側の変更を含み、独自の承認ロジックを組むチームのガードレールが一段堅牢になりました。Codex CLI の alpha.2 は58コミットの大型差分で、スレッドのアーカイブ操作のコマンドライン化や Amazon Bedrock 向けの修正が出揃っています。
あわせて見逃せないのが、Google が Gemini CLI を Antigravity CLI へ移行し、無償・個人ティアを6月18日に終了するとされる動きです。個人利用前提で導入していたチームは、移行準備を並行で進める局面に入りました(確定情報は公式告知での確認を推奨)。
【1】GitHub Copilot CLI v1.0.57-4 — 確認フックの安全側修正ほか11項目
GitHub Copilot CLI は v1.0.57 系列の5本目となる試験版 v1.0.57-4 を 2026年5月31日に公開しました(出典: https://github.com/github/copilot-cli/releases/tag/v1.0.57-4)。
最大の柱は安全面です。ツール実行前の確認フックがエラーになった場合、これまで呼び出しをそのまま素通りさせていた挙動を「明示的に拒否へ倒す」よう変更しました。独自の承認ロジックをフックで組むチームでは、「止めたかった操作がすり抜ける」リスクが構造的に低減します。あわせて tmux 内で Ctrl+C が効かずクラッシュする問題の解消、MCP サーバーを npx 経由で構成した環境での誤ブロック修正、ファイル検索の大文字小文字統一、diff 表示でのマウス行選択、クリップボード貼り付けの改善など、安全・端末・MCP・UX にまたがる11項目を一括投入しています。確認フックで承認ロジックを組んでいる組織は、本リリースで意図どおり拒否されるかを実機で再確認すべき局面です。なお安定版は引き続き v1.0.56 で、最新の試験機能を追う場合は v1.0.57-4 を明示指定して導入します(出典: https://github.com/github/copilot-cli/releases)。
【2】OpenAI Codex CLI rust-v0.136.0-alpha.2 — スレッドのアーカイブ操作 CLI 化、Bedrock 修正、Vim 修復
OpenAI Codex CLI は次系列2本目の試験版 rust-v0.136.0-alpha.2 を 2026年5月31日に投下しました(出典: https://github.com/openai/codex/releases/tag/rust-v0.136.0-alpha.2)。
前 alpha から58コミット・415ファイル変更という大型差分です。主な内容は、(1) スレッドのアーカイブ操作をコマンドラインから直接実行可能に、(2) Amazon Bedrock 向けのリージョン関連修正2件(既定サービス層の制限・キーのリージョンフォールバック)、(3) Vim ノーマルモード編集の不具合修正、(4) 単独 Web 検索使用時のモデル指定必須化、(5) Windows 実行時のサンドボックス要件の制約強化、(6) マルチエージェント構成のアサインツール改名です。安定版 0.136.0 はまだ未公開で、本番投入は安定版待ちが妥当です。Bedrock 経由で Codex を利用するチームは安定版到達時に挙動を再確認する価値があり、Vim ユーザーや単独 Web 検索を固定引数で組んでいる利用も、安定版でのふるまい確認が必要になります(コミット一覧: https://github.com/openai/codex/commits/rust-v0.136.0-alpha.2)。
【3】今週の焦点 — 試験版の谷間と Antigravity CLI への移行
本日は商用 2強がともに安定版を出さず、試験版を1本ずつ積む静かな1日でした。Copilot CLI は安定版 v1.0.56、Codex CLI は安定版 0.135 のままで、新安定版はゼロです(出典: https://github.com/github/copilot-cli/releases / https://github.com/openai/codex/releases)。中堅・OSS 勢(Cursor・Cline・Windsurf・Aider・Continue)も本窓内は静止しており、業界全体が「次の安定版に向けた助走」の局面にあります。
その裏で見逃せないのが、Google が Gemini CLI を Antigravity CLI へ移行し、無償・個人ティアの提供を2026年6月18日に終了するとされる動きです。本日の確定リリースではないため確定情報は公式告知での裏取りが前提ですが、個人利用・無償ティア前提で導入していたチームには影響が大きく、6月18日に向けた Antigravity CLI への移行準備を並行で進める必要があります。商用主役が試験版を積む谷間の裏で、無償ティアの整理という別軸の地殻変動が進んでいる点が、今週の見どころです。
本日の動向まとめ
| ツール | 内容(2026年5月31日〜6月1日) |
|---|---|
| GitHub Copilot CLI | 試験版 v1.0.57-4。確認フックのエラー時 deny 化・tmux 復旧・MCP 誤ブロック修正ほか11項目。安定版は v1.0.56(出典: https://github.com/github/copilot-cli/releases/tag/v1.0.57-4) |
| OpenAI Codex CLI | 試験版 rust-v0.136.0-alpha.2。58コミットの大型差分、スレッドのアーカイブ操作 CLI 化・Bedrock 修正2件・Vim 修復。安定版 0.136.0 は未公開(出典: https://github.com/openai/codex/releases/tag/rust-v0.136.0-alpha.2) |
| Gemini CLI / Antigravity CLI | Gemini CLI から Antigravity CLI への移行が進行中。無償・個人ティアは6月18日終了予定(確定情報は公式告知で要確認) |
編集部からの展望
本日は安定版の投下がない谷間でしたが、Copilot CLI の「確認フックがエラー時に拒否へ倒れる」変更は地味ながら重要です。直近の権限制御強化(bypass 無効化や分類器サブエージェント判断)と同じ「リスク階層に応じた制御」の系譜にあり、エージェント CLI を本番システム上で動かすチームにとってガードレールの堅牢化は継続テーマになっています。
Codex CLI の alpha.2 は58コミットの肉付けで、安定版 0.136.0 の到達が近いことを示すシグナルです。スレッドのアーカイブ操作の CLI 化や Bedrock 修正は実運用に直結するため、安定版リリース時に差分を改めて整理する価値があります。
次回の注目点は、Codex CLI 安定版 0.136.0 の到達と Copilot CLI v1.0.57 安定版の公開時期、そして Antigravity CLI 移行の続報です。6月18日の無償ティア終了に向けた公式告知が出れば、移行ガイドとして改めて取り上げます。続報は次回の速報でお届けします。